- AYA ISOHATA
食文化と味の好み
昨日の記事(→★)で、
私好みの味ではないけど、好きな人はやみつきになる味ということについて
全ての食に関して、好きな人は好き/嫌いな人は嫌いというのはあてはまってしまうんですけど(笑)、
発酵食品は特に、好みが分かれるものなのではないかな、という印象があります。
それには食文化というものが関わっているようです。
お醤油やお味噌は、味の地域差があります。
九州など南の地域のお醤油やお味噌は、比較的甘いのに対し
東北など北の地域のお醤油屋お味噌は、比較的塩辛いと言われています。

九州などで甘いものが好まれるのは、
・オランダとの貿易で砂糖が手に入りやすかった
・気温が高いと甘いものを生理的に欲する
・漁で獲れる淡泊な魚も、おいしく調理できる
などの理由があり、
東北などで塩辛いものが好まれるのは、
・寒い地域では食塩の摂取で体温を維持していた
・食料保存のため、食塩を多く使用した
・飢饉に備え、味噌を長期熟成させていた
(昔、味噌は栄養満点でかなり重宝されていました。
また、味噌を長期熟成させると基本的に甘味が減る傾向があります。)
などの理由があります(共に諸説あり)。
その為、引っ越しなどで地域が変わると
お醤油やお味噌が甘すぎる・コクが足りない・しょっぱすぎる…
など、嫌いじゃないけど…口に合わないっ!ということも。
特にお醤油やお味噌は、家庭の味の根幹といっても過言ではないくらい日常的に口にするもの。
それを変えると「うちの味が出せない」ということもあるのですね。
国内だけの話ではなく、世界各地にも発酵食品があるので同じことが世界レベルでも言えます。
台湾の臭豆腐という発酵食品は、
塩漬したカビ豆腐を発酵液に漬けて発酵させたもので
独特の臭気と旨味がうまれるようです。
・・・が、そのニオイはその名に似合った腐敗臭にも似たようなものだとか(^^;
数m離れていてもわかるそうですよ。
地元の人も食べられない人がいるそうですが、
朝粥(台湾っぽいですね♪)のいいおかずになって食欲増進もすると言われています。
そもそも腐敗臭に近いニオイって…
成分的に人間の体に害がなければいいのだろうか(笑)!?
(食べても害はない/むしろ健康効果が期待できる。が、超ーくさい。みたいな。)
(そして恐いもの(臭いもの?)知りたさで1度は嗅いでみたい。)

ちなみに納豆は海外の方から見た、奇妙な日本の食べ物上位に入ってます。
SOYがネバネバして独特なニオイを放ってますからね(笑)。
食文化と味の好みというのは、とても関係があるのですね。
(育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ(byセロリ)的な。)
なので、豆造も機会があったら食べてみて下さいね^^